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大人が読んでもおもしろい!理論社本 その5 『日本という国』他

「よりみちパン!セ」という冒険


花本 武(BOOKSルーエ・吉っ読)


  • 『正しい保健体育』
  • 『日本という国』

理論社はヤングアダルトのトップランナーだ。ヤングアダルトというジャンルは、とても難しくかつ、厳しい。購買層が極めて限られているうえに、読書どころでない年代を中心としている。だが、本当はその年代の者は読書を必要としているはずだし、将来その読書が生き方に大きく作用するだろう。とても重要なのだ。


そんなシーンに風穴を開けんとスタートしたのが、YA新書「よりみちパン!セ」だ。100%ORANGEと祖父江慎さんによる素晴らしい造本で、豪華で意外な書き手がそろっている。YAをうたっていて、バクシーシ山下さん(AV監督)や、鈴木邦男さん(右翼)が登場するあたり壮絶だ。


パンセが計らずも(?)担っているのは、読書の豊穣な海への入り口だ。仕事が多岐に渡る書き手の入門にして核となっている部分だけを抽出して、より奥の深い世界があることをきちんと提示してくれる。次の読書につながるわけで、出版全体への貢献としても見逃せない。書き手にとってもきっと魅力的な受け皿となっているはずだ。


そういったところを体現していて、お気に入りの二点が、みうらじゅんさんの『正しい保健体育』と小熊英二さんの『日本という国』だ。


前者は当店のサブカルコーナー不動の平積み銘柄。もう全篇に渡ってあっけらかんとしたシモネタが横溢しているボンクラたちの教科書だ。


一方、小熊さんは、大著『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社)をこれでもかというほど噛み砕いて、明治からの日本が歩んできた道を、慎重に検証していく。平易な文体で、万遍なく流れを示してくれる格好な現代日本史の教科書なのである。


この二点だけでもパンセの振れ幅がどれほどか、わかっていただけるかとおもう。続刊予定として、佐藤優さん、リリーフランキーさん、内田樹なんかも挙がっている。


読者も書き手も書店員もパンセを待っている。偉大なるよりみち。前人未到の出版的冒険を。


文中で紹介した理論社の本:



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[ 2010/12/09 19:00 ] ブックンロール2010 | TB(0) | CM(0)

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