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他店の棚……6月例会報告と驚愕の冊子続き

空犬です。昨日の続きです。吉っ読のみなを驚愕させたもう1つの冊子、それは、プレジデント社石井さんがご自分でお作りになったもので、その名も『他店の棚』。こちらです。


他店の棚1他店の棚2

↑わざわざこの例会のために用意してくださったことがわかる副題がついています(表紙・左)。中にはたとえば、わたくし空犬も訪問、そのすごさにノックアウトされたくすみ書房さんが紹介されていたりします(右)。



B5判オールカラー30ページ。石井さんが実際に訪ねたお店の棚の写真を集めた、書店棚写真集とでもいうべき、シンプルな冊子です。キャプションは店名と訪問日のみ。こういうものを作るとき、担当者に取材してその思いを聞いていたりすると、ついそれを引用したくなったり、自分の感想をつけてみたくなったりするものですが、そういうのは一切なし。でもね、それがいいんですよ。棚の写真がすべてを語っていて、何の不足も感じさせません。


ここに写っているのは、言ってみれば、ただの本棚なわけです。ただの本棚を、こんなにも魅力的に見せてしまうのはいったいなんなんでしょうね。それは、本冊子に取り上げられた各書店の棚の力であり、それをこのかたちに切り取った作り手の力であるのでしょう。いやはや、すばらしい! すばらしすぎる! こんなものを作ってしまうなんて! 同じ本の作り手として、ジェラシーにからだが震えたことですよ。全面リスペクトです。石井さん、あらためてありがとうございました。


さて、こんなすばらしいものを見せられては、我々としても黙ってはいられません。吉っ読各店の棚もこんなふうに残したほうがいいのでは、いや、ぜひ残すべきだ、と突然の使命感に燃え立ちます。見れば、あちらの席でも花本会長が立ち上がっているではありませんか! 会長と空犬はその場で意気投合、急遽花空コンビが結成され、今年の活動の一環として、吉っ読各店の棚を記録として残す、というのを実現することに(勝手に)しました。


というわけで、書店の棚の写真集吉祥寺版・吉っ読版、完成はいつになるかはわかりませんが、必ずやりますよ。無事完成しましたら、このブログで報告したいと思います。


書店の記録、という意味ではおもしろい偶然が重なります。当日、リブロの筒井氏が古本屋で見つけたという『本を探す本』(フットワーク出版)をたまたま持ってきていました。若い吉っ読メンバーの多くは初めて目にする本だったようですが、これ、空犬は新刊で買ってる本なんですよねえ。


1992年刊の本書、当時は書名通り、本を探すためのガイドブックだったわけなんですが、情報が古びてガイド的な機能が失われた今、あらためて見てみると、これが実におもしろいんですよ。


本を探す本92+93

↑これは空犬の手元にある1992年版(左)と1993年版(右)。関東エリア限定の92年版と違って、93年版は全国版に拡大していたりするので、マニアは両方要チェック。ちなみに、1995年に『新・本を探す本』も刊行されています。


これ、今とはまったく違う東京エリアの書店地図を見ることができ、そして、書店事情を知ることができる貴重な資料なんですよ。92年といえば、池袋で言えば芳林堂書店や三省堂書店があった時代。新宿だと東口には山下書店が、西口エリアだと高層ビル街に福家書店や八重洲ブックセンター支店なんかがあって、PePeの上には西武新宿ブックセンターもありました。今ではないこと自体が想像しにくいランドマーク的書店、紀伊國屋書店新宿南店はまだありません。渋谷だと大型書店の代表は大盛堂書店、という時代ですね。そして、どの街にも、ジュンク堂書店やブックファーストの名前は出てきません。


つまり。池袋書店戦争、新宿書店戦争などと言われた書店地図書き換えの波以前の時代が偶然切り取られている本なんですよ。ね、書店好きのみなさん、読みたくなるでしょう?


吉祥寺のページがこれまたおもしろい。弘栄堂、リブロ(当時はPBC)、紀伊國屋書店、BOOKSいずみら主要な新刊書店は変わらず。一見目立った変化はないように見えるんですが……ふん?、よく見ると、サンロードにあるべきルーエがない! というわけで、別の意味で新鮮な地図になってます(ちなみに、ルーエは翌年93年版からエントリー)。


街も店もそれなりに変わっていくでしょう。吉祥寺も当然例外ではないでしょう。街のどこにどんな書店があったのかは、このような書店ガイドや地図があれば、情報としては残っていくかもしれません。でも。でも、それらのお店がどんな店だったのか、どんな棚だったのかは、その店で働いていた人たち、その店に通った人たちの記憶にしか残らないでしょう。いや、その記憶からも、多くが漏れ落ちていくでしょう。動かない箱=建物と違って、棚も人も動くものだからです。


だから、残してみてもいいのではないかと思うのですよ。吉祥寺の書店、それも、なんて店がどこにある/あった、というのじゃなくて、吉祥寺の書店の「棚の」記憶と記録を。


……うん、ちょっと意図的にセンチメンタルな書き方をしてしまいました。俄然、やる気が出てきましたよ。ねえ、花本会長?


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[ 2008/06/10 22:51 ] 「吉っ読」例会報告 | TB(0) | CM(1)

棚進化論

やりますとも!
過保護なパパのごとく棚を撮りまくりましょう。
[ 2008/06/11 02:25 ] [ 編集 ]

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