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本の雑誌・杉江さんにお会いしました

空犬です。しばらく前のことになりますが、本の雑誌の杉江さんにお目にかかる機会がありました。


ちょっとした用事があってこちらからお願いしてお会いしたのですが、30分ほどお時間をいただいて用件を済ませて……のつもりが、本の話、書店の話を始めると止まらなくて、神保町の喫茶店で、1時間以上にわたって話し込んでしまいました!


本の雑誌0803

業界の有名人と自分を並べるのもなんですが、同じ出版社に属する身で、しかも、あちらは千葉会に、こちらは吉っ読にと、書店員の集まりにもどっぷり関わる身、さらに年齢も近いことまでわかり、なんだか初対面とは思えない感じでした。


さて、杉江さんとの話で、個人的にいちばんうれしかったのが、書店、それも、80年代後半から90年代にかけて元気だった書店に関する話ができたこと。リブロ池袋店や、渋谷のパルコブックセンター、六本木の青山ブックセンター、池袋の芳林堂書店……今はなくなってしまったり、様子が変わってしまったりしてしまったこれらの書店が、あの頃、どれだけ輝いていたか、本好きにとってどれだけ特別な場所であったか。世代や関心が近いと、店名や固有名詞を、相手が知っているかどうかを気にせずに口にできるのがまたうれしいところ。もう、この1テーマだけで、いくらでも話ができそうな感じでした。


この話の流れで、杉江さんに教えていただいたのが、WEB本の雑誌の連載、リブロ池袋本店の矢部潤子さんによる「めくるめくめくーるな日々」。ずいぶん前に読んだことはあったのですが、スリップとかしおりとかの話だったので、あんまり印象に残らなかったようなのです。最近、その連載の特別編「坂の上のパルコ」として、上に書いたような、あの時代のリブロ/PBCの話が語られているというのです。これは読まないわけにはいきません。


で、早速チェック。いやはや、これはおもしろい! これを見逃していたとは不覚です。とくに、「第1回:「渋谷の栄光は『バカドリル』とともに」は、吉祥寺と吉祥寺の書店が好きな人、吉祥寺の書店員、吉祥寺書店に出入りしている関係者、とにかく、そのあたりの人たちは全員必読でしょう。というのも、この回、吉祥寺の当時の書店事情にふれられているのです。リブロと言えば、やはり当時は池袋店のすごさが突出していたと思うのですが、吉祥寺店と吉祥寺の客層にふれたこんな証言が出てきます。


《矢部 確かに吉祥寺店には、すごく濃いものがあった。

藤本 当時の吉祥寺店も売れ行きベスト10にいわゆる世間のベストセラーが入らなかった。あれは吉祥寺という街のお客さんの持っている指向性の表れですよね。》


リブロ吉祥寺店がいったいどんな感じだったのか、もっとくわしく知りたくなりますよね。さらに。それなりに吉祥寺書店事情を知っているつもりのわたくしも、これには驚きました。


《藤本 えっ、ユザワヤのビルって、昔、なんのテナントもない、幽霊ビルじゃなかったですか?

矢部 そうそうあのビルが、幽霊ビルだったとき、上の方に本屋だけあったんだよ。

藤本 えっ?!

矢部 ガランとした店内をエスカレータだけが動いていて、それで何もないフロアーを上がっていくと突然一角に本屋があった。そこは結構、人がいたんだよね。

藤本 忽然と本屋があるのは怖いですね。いかにも吉祥寺らしいと言うか…その吉祥寺から矢部さんは渋谷店のオープンに合わせて異動になるんですよね。》


ユザワヤの上に書店? しかも幽霊ビル時代に? いやはや、これは初耳です。こんな話、今の吉っ読メンバーも誰も知らないのでは? この件だけでも、くわしく調査したいぐらいです。


とまあ、こんな感じで、書店好きにはたまらない話が次から次へと飛び出しています。とにかく、めっぽうおもしろい。書店史に、あの時代に関心のある人は全員必読です。書店関連資料、80~90年代文化関連資料としても第一級のものになること必至でしょうから、ぜひ書籍にして残してほしいですね。


それにしても、こういう書店文化を創ってきた方々の話を聞けるなんて、ほんと、とてもいい仕事ですよね。杉江さんは、この件について、ごく控えめにこんなふうに話してくれました。

《ほとんど個人の趣味…みたいなもんなんですけど、この場にいる人間として、絶対リブロとパルコと青山と芳林堂の話は世の中に残しておかなければならないと勝手に思い込んで、矢部さんや田口さんに飛び込んでいっています。》

すみません、無断引用です。どうですか、この熱意。同じ出版社の人間として、同じ書店好きとして、ほんと頭が下がります。こういう人の熱意があるからこそ、我々は、↓こんな本のかたちで、当時の雰囲気を忘れずにいることが、また、新たに知ることができるんですよね。


書店風雲録

吉祥寺の書店の歴史や現在の書店事情を、きちんと調べて、なんらかのかたちで残していく、そんなことを吉っ読でできればなあ……そんな夢のまた夢みたいことを考えてしまうほど、杉江さんとのお話、それに、矢部さんの連載には強い感銘を受けてしまった次第です。杉江さん、そのせつはありがとうございました。今度は酒でも飲みながら、書店談義、やりましょう!


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[ 2008/03/16 22:25 ] その他 | TB(0) | CM(4)

ほんとに!?

杉江さんと空犬さんの
書店談義、熱そうだな(笑

ユザワヤ幽霊ビル時代の謎の書店。
全く初耳ですね。
興味あるんで明日上司にきいてみる。
[ 2008/03/17 19:06 ] [ 編集 ]

吉祥寺の書店

まだまだ我々の知らないこと、いっぱいあるよねえ。
吉祥寺書店史みたいな記録、残せたらいいかもね。
[ 2008/03/17 22:46 ] [ 編集 ]

お久しぶりです。

こんにちわ。鈴木です。密かにこのブログ、チェックしています。はなもとさんの文章のせいで何冊も本を衝動買いしたよ。矢部さんとは池袋店にいた頃、一緒に働いていました。はじめてプロの書店員にあった、と感激しましたよ。ほんとに。
[ 2008/03/18 23:36 ] [ 編集 ]

くるり

V社の鈴木さんじゃないですか!?
おひさしぶりです!!
口語表現の今後についていつか
こ3時間くらい語り合いましょう。

なぞの書店について
うちの専務に問うてみました。
たしかに存在していたようで、
東京堂書店という名であったらしいです。
あの神保町のお店とは関係あるのかないのかわかりません。
う~む、、
[ 2008/03/19 19:32 ] [ 編集 ]

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