空犬です。今日は残念な報告です。「吉っ読」は、諸事情により、2008年12月で、いったん活動を休止することになりました。活動休止に伴いまして、このブログも、今後は更新が激減することになります(これまでもほとんど更新がありませんから、今さらなんですが……)。サイト自体も、年末でいったん閉じさせていただく予定です。これまで本ブログをご訪問くださった皆様、ありがとうございました。
「吉っ読」は昨年の春に結成されました。同年6月には、吉祥寺いせやで、お披露目会を開き、出版社の吉祥寺ご担当の方々、書店仲間の方々にお集まりいただきました。そのときは、業界紙「新文化」にも取り上げていただくなど、たくさんの方の応援を得て、幸運なスタートを切ることができました。
その後、これまでの1年半に、3回のフェアを行うことができました。また、出版社の方々、他書店の方々と交流会などもときどき行うことができました。細々の域を出ませんが、このようなかたちで活動を続けてくることができたのは、3店を訪問してくださるお客様、そして出版社の方々あってのことかと思います。これまで応援くださった関係者の皆様、また、各店で本をお買い上げくださったお客様の皆様、本当にありがとうございました。あらためて御礼申し上げます。
「吉っ読」は「吉祥寺の書店員の会」という集まりですが、「吉っ読」を作ったことで、他の書店の方々と地域の枠を超えて交流する機会が増えたことも、我々にはとても貴重な体験となりました。
とくに、地域書店員グループの大先輩として、いろいろなかたちで参考にさせていただいた「酒飲み書店員の会=千葉会」の皆様。離れているためにお会いすることはかないませんでしたが、資料を送ってくださったり、メールでいろいろ教えてくださったりなど、遠くから応援してくださった、福岡の「ブックオカ」高倉様。ユニークな試みの数々を取材させていただいたくすみ書房の久住様。みなさんから教えていただいたものがなければ、この会をこんなふうに続けることはできませんでした。ありがとうございました。
吉祥寺に書店があるかぎり続けていきたい、ぐらいの気持ちで始めた「吉っ読」がこんなにも早く休止になってしまうことになったのは、本当に残念です。参加店やメンバーは今とは違ってしまっているかもしれませんが、もういちど吉祥寺で書店員の集まりを作ろう、「吉っ読」を復活させよう、将来そんなふうに思ってくれる人が出てくることを、心から願ってやみません。
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ここんとこさる事情で
毎日ハンサムスーツだったが、
ひさしぶりに楽しいことしか予定にない
オフで、ピンクのティーシャツとかで
猫背でポケットに手入れて、
世の中をなめたような顔して
サンダルでふらふら歩いてると
風が全く心地よいです。
年に数回ある青山ブックセンターに行きたくなる日。
六本木店をぶらりとのぞいて、
闇雲に歩いてもどうにか、
青山本店にもたどり着けちゃうのは、
東京というまちの大きな魅力。
おなかがへって渋谷のある雑居ビルが
3階層で看板にラーメン大戦争とかあって、
3つのラーメン屋がそれぞれ
日夜しのぎをけずってる様子。
階段のぼるのが億劫だったから
一階の店でラーメン喰ったらまづかった。
そいで夜、弘栄堂書店には
「ダークナイト部」という倶楽部があって
その活動に特別参加。
今夜の活動はみんなで「ダークナイト」を観ること。
はっきり言って今まで観なかったことを猛省。
凄いに尽きる凄い映画でした。
観終わって「ヒースー!」と叫んで
独りスタンディングオベーションしそうになったけど、
部長(誰だか知らないけど)に止められそう。
当分はいろいろ観たくない感じなくらい。
予習を促されてビデオ観た「ビギンズ」も
渡辺健のあの組織とかなんだったの?って感じ。
オールタイムベストに組み込みます。
ゴッドファーザー級の名画と断言。
開始5分で悪とはこれだ!ってのが描かれる
との噂に偽りなしでした。
10分に一度ハリウッド映画的高揚がある
との噂も偽りなしでした。
長いという噂というか事実もありましたが
全然無駄なシーンないし、ロスなしです。
ネタバレに過敏な人は我慢して読んでほしいんですが、
ヒースレジャーのジョーカーは本当にキレキレ。
ナースコスプレのジョーカー超こわかったです。
車輪が異様に太いバットモービルが
今回も大活躍。
って書いてるとキリがない、
言いたいことがいっぱいだ。
脇のキャストも萌えるし。
ラウは鴻上しょうじに激似だし。
コンボイ縦になっちゃうし。
香港で活躍するのはいんだけど、
あるシーンで、州兵を手配しろ、とかなって
ゴッサム一体どこ州なんじゃい?
とかおもうし。
そういう細部が気になって集中が持続しない
映画がぼくには多いのだけれど、
「ダークナイト」は、そんなんなってる
余裕なく容赦なく激烈なシーンがつづくので
問題ないです。
バットマンあんなに満身創痍なのに
ロビンはいつ出てくるんだ?
とかおもってたら
すごい技有りなギミックでトゥーフェイスが登場。
びっくりしました。
グロさが同じダークでもサムライミの「ダークマン」を彷彿。
ますますバットマン大変。
ロビン不在。
もう続編決まってるらしいので、
誰かしらロビンをやるのだろうか?
真田広之だったりして。
とにかくノーラン監督ありがとう。
ヒースレジャーありがとう。
世に芸術とか芸能とか娯楽作品が
あるから生きていけるなというおもいを
あらたにしたよ。
ルーエ花本です。
リブロ吉祥寺、筒井さんより気になる画像が
ケータイに送りこまれました。
フェア棚を撮影したショット数点。
一目見て、うわ~やられたな~
と溜息がにじみました。
一部では本年度のエンタメノンフ最強のカードなのでは?
と囁かれているリトルモア「ぼくは猟師になった」を
中心に据えたけっこう大がかりなフェアです。
それにつけてもリブロはフェア展開がおそろしく巧い。
構想から実行までのアイドル時間がまるで無いようです。
今やるべきテーマをきっちり見据えてるのは流石。
とにかく実物を見学しにお邪魔してきました。
入口、エスカレーター降りて正面の一等地では、
晶文社「植草甚一ぼくたちの大好きなおじさん」を
奉ったフェアがドーンと展開されてました。
リブロっぽさ全開です。
ちなみにこの本、吉祥寺のナイスな古本屋「百年」の店長が寄稿してます。
件の「ぼくは猟師になった」のフェアは、
人文のエンド台を面を含めてまるごと使って展開されてました。
左の突端に「ぼくは猟師~」右側では、森達也「いのちのたべかた」(理論社よりみちパンセ)が積まれてます。
その隣には解放出版社の「世界屠畜紀行」「ホルモン奉行」が
並ぶ全くもって隙のない陳列。
コミック文庫の矢口高雄「マタギ列伝」もイイ味出してます。
これをなぜかうら若い乙女っぽい方が熱心に立ち読みしてました。
リブロ的な絵面です。
肉料理のレシピ本もイカしたブラックジョークになってますね。
そしてパネルがまた興味深い。
獲物をさばく様子や狩猟をするための免許。
極めつけに獣を獲るためのオトリがある!
一体どこからそんなものを、、
ガチガチの本物だそうです。
超ディープなフェアでした。
書店のフェアは刹那的で一過性だったりするので、
ちょこちょこ足を運んでいただきたいものですね。
連休で本日は買っておいた青春18切符の夏期使用期限の日。
いい天気だしどっか行かない手はないでしょう。
そんなことを昨日同僚と話してて、
なんの根拠もなく「鴨川シーワールド」行きなよ!
ってことになったので、距離的にも悪くないので
そうすることにしちゃいました。
で、総武線に乗りこみ
天沢退二郎「光車よ、まわれ!」ピュアフル文庫
を読む。
これすごい変な話だ!
船橋が近づいてきて、ふと閃きました。
いつもお世話になっていて、
敬愛している高坂さんと宇田川さんのお店に伺おう!
千葉酒飲み書店員の会を運営している
松戸の堀江良文堂書店の高坂さんと
船橋のときわ書房本店の宇田川さんです。
一度お店を拝見したいとかねてより考えていたのに、
鴨川シーワールドに向かう途中で唐突に閃いてしまうのが意味不明です。
そして愚かしいことに正確なお店の所在地が
わからなかったので、空犬さんに泣きつきました。
ケータイメールの便利さに改めて開眼です。
ときわ書房さんにまづはお邪魔しました。
入ってすぐに圧倒されてしまいました。
あまりにも意外な見たことないフェアが二つ催されていたからです。
ミリメシフェア。
ミリメシとはミリタリー飯。軍隊食のことです。
一部でけっこう話題になって関連書も売れました。
その本だけであれば普通なのですが、
真空パックされたミリメシそのものを販売してたんですよ!
まいりました。
その隣でやってたのが
幻冬舎文庫希少本フェア。
目録に載ってない本がわんさかあって仰天しました。
主にアウトロー文庫の珍作が並んでました。
先日古本屋で見つけて小躍りした
「為五郎のぞき人生」もありました。
店内には、宇田川さんの血潮が迸る
おススメパネルが随所にあって、しばし読みふけってしまいました。
本人には会えませんでした。残念、、。
そして松戸、堀江良文堂さんへ。
おそらく高坂さんの手による
壁新聞的な新刊情報などが載っている貼り紙が
入口近辺にあってその内容が濃いこと、、。
同じ多階層の書店として勉強になる工夫が一階にありました。
それぞれの階の主力商品が一階に出張棚として
設けられていたのです。
実に親切なやり方だとおもいました。
二階で見たかった本の雑誌、ラブ書店でも紹介されていた
ロックンロールなフェアを目の当たりにしました。
こちらも高坂さんに会えず、
ラーメンを食べてシーワールド行こうかな、と
見せかけてもっかいお店をのぞいてみたら
今度は巡り会えました!
品出し中に邪魔して、あれ読みましたか?
どうでした?これどうですか?と、うっとうしくてごめんなさい!
新刊の「ジョーカー・ゲーム」に合わせて
柳広司のフェアをやられていてサイン本もありました。
帯には高坂さんも宇田川さんもコメントを寄せていて、
ときわ書房さんの方でもサイン本をおいてました。
高坂さんがなんか買っていかないと承知しないオーラを
出したことも手伝ってサイン本ゲットしました。
サイン本だからということで、ぼくは理不尽に法外な値段を請求されましたけど、
皆様は定価でご購入いただけますし、自分もなんとか定価にしてもらえました。
帰りの車内でおもしろくて一挙に読破しました。
スパイの暗闘がクールですぞ。
ときわ書房さんも堀江良文堂さんもお客様とのコミュニケーションが
感じられて本当に良い書店だとおもいました。
勉強させてもらいました。
鴨川に着いたら夕方で、シーワールドは、
そこからけっこう歩かされて着いたら夜も更け、
門はぴったりしまってました。
来た道を引き返すのがシャクだったので、ルートを変えたら
ものの見事に迷子になり、気がつくと灯りのない野っぱらの真ん中
にいたりして焦って努めて冷静に来た道を辿り直して、
鴨川に戻れたときには、くたくたで
ルー大柴風に言えば足がスティックになってました。
その後も館山というところで一時間足止めになったりして、
終電ギリの長い旅になったのでした。
空犬です。すっかり紹介が遅くなってしまいましたが、『本の雑誌』2008年9月号でBOOKSルーエに我らがBOOKSルーエが登場しているのは御存じでしょうか。

「自在眼鏡」のコーナーで、見開きの7割ぐらいのスペースに、写真入りで紹介されています。タイトルは、「夏百ポップが吉祥寺で連日増殖中!?」。どんな内容かはぜひ『本の雑誌』の記事で読んでいただきたいので、ここには詳細はあえて書きませんが、ルーエの花本氏が『新文化』の連載「ルーエからのエール」の第36回 「夏100と云う魔力2008」の回でも取り上げていますから、こちらもぜひどうぞ。
ずらりとPOPが並ぶさまは壮観なので、ぜひ店頭をのぞきにいってください……と書いて紹介したかったんですが、ちょっと時期を逸してしまったのは残念です。BOOKSルーエのみんなには、ぜひPOPが並んだ様子を証拠写真にとっておいて、ここで紹介してほしいですね。
空犬です。吉祥寺を愛する人なら見逃せない映画、『グーグーだって猫である』がまもなく公開ですね。こちらにいろいろ書きましたので、よかったらご覧ください。

公開は、9/6(土)から。吉祥寺だと、バウスシアターで観られますよ。