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辛酸なめ子さんのサイン会

ルーエ花本です。


またもや告知をさせてください。
辛酸さんのサイン会、いよいよ迫ってまいりました。
まだ整理券残っております。
是非是非ご参加ください。

『女子の国はいつも内戦 14歳の世渡り術』の出版を記念いたしましてサイン会を行います。


■ 日時 2008/05/06(火 ) PM 2:00~

■ 会場 BOOKS ルーエ
   東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3
   0422-22-5677 
   営業時間 AM09:00~PM10:30

■サイン会当日のご注意!
*整理券・・・「『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)刊行記念 辛酸なめ子先生サイン会」を開催いたします。
弊社ブックス・ルーエにてご購入のお客様に3/25から
先着100枚予定で整理券を配布させていただきます。
*サイン会・・・当日、 『女子の国はいつも内戦』と配布した整理券をお持ちになってご来店ください。

■PM 01:30よりお並びください。スタッフがご案内いたします。(当日ご来店の先着順にサインします。整理券の番号順ではございません。 )


よろしくお願いします。


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[ 2008/04/30 02:15 ] 西荻の風(花本) | TB(0) | CM(0)

マンガの教室

ルーエ花本です。


マンガは目利きがすすめるモノを読むのが吉です。
いっぱい出てる有象無象から自分が求めている作品に
出会うのは存外難しいものです。
なにかとツボを押さえたセレクトでマンガをちょこちょこ貸してくれる方がいます。
特にほとんど守備範囲外の少女マンガをみつくろってくれて大いに蒙を開かれます。
今日読んだのがこれ。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007193727&Action_id=121&Sza_id=B0
岩館真理子「見上げてごらん」クイーンズコミック
親子の情愛、初恋の記憶が印象的で主人公の
背が低い女の子も愛らしくユーモラスな作品なのですが、
どこかすごく異形な気がします。
女装という行為があまりにもすんなりソフトに描かれているのも要因でしょうか。
ゲイバーの名前が「ロミエット」
実家の食堂が「ハート食堂」
なんともいいがたいグッドネーミングです。
それも含めて面白かった。
も一個その方に借りてハマっているのがこれ。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000007172499&Action_id=121&Sza_id=C0
青木幸子「ZOOKEEPER」イブニングコミック
少女マンガではないですが。
なにか賞をあげたくなるくらい知名度をあげてほしいマンガです。
地味な作品ながら(だけに?)じっくりと読ませます。
動物園の飼育員たちのまさしく苦闘が描かれます。
ときに涙ぐましい努力で動物たちと接する姿は打たれますよ。
綿密な取材とその解釈、構成がお見事。
すごい臨場感です。
でもマンガ的なファンタジーもまれに控えめに行使されます。
主人公の新米女子飼育員は、
裸眼だと動物の体温がサーモグラフィよろしく視覚化されます。
なんとも地味!
でそれでなにがわかるかと言えば、体調はもちろんのこと、
嘘をついているか否かがわかってしまうのです。
いつもその状態ではいろいろとつらいので、
普段はメガネをかけてます。
実におもしろい。
日本のマンガ文化の豊穣さの一片である気がします。
アメコミやバンドデシネでこんな作品に出会えるとはおもえない。(たぶん)
売れてほしい。
[ 2008/04/30 02:08 ] 西荻の風(花本) | TB(0) | CM(0)

ナツヨミックス

ルーエ花本です。


過日、4月25日、西荻某所、自分の借りてる部屋、通称西荻城にて
何回目になるのだろうか、例会を催しました。
書店員集結し、
石原組なみの炊き出しでお腹を満たします。
BGMはパフュームから電気グルーヴ。
今宵のテーマはナツヨミですね。
ナツヨミ、正確には「ナツヨミ文庫カーニバル」となります。
去年の夏に初めて開催した、吉っ読3店での合同文庫フェアです。
今年は6月ごろからのスタートになりますので、
「(ちょっと早目の)ナツヨミ文庫カーニバル」です。
栄えある3冠王作品、枡野浩一さんの「ショート・ソング」は、
去年のフェアの結果3店で売上一位を記録したことによります。
今年はさらにバージョンアップしたごった煮状態で、
どの作品が抜けてくるか予想がつきません。
作品ラインナップの発表は後にこちらでも発表させていただきます。
今はせっせと拡材の準備に余念がありません。
毎度おもうことですが、店ごとにカラーがあって、
それぞれが変な言い方ですが、キャラ立ちしていると感じます。
同じ本でも扱いが違うから陳列場所が違う。
結果売れ行きが違う。
フェアの組み方、考え方も違う。
同じ業種でも作業の細部はかなり違う。
それらをわいわい論じているとあっとゆうまに夜が更けます。
あとジャンプマンガの偉大さについても論じ合いました。
さてこの日の深夜に放送されたいたあれをこのメンツで観ない手はありません。
そう、「タモリ倶楽部」です。
名うてのポップ職人たる先輩書店員が登場する回でした。
敬愛するPOP王も堂々出演されてます。
ところが私自身ときたら、飲酒による急激で熾烈な睡魔に急襲されて
気がつけば布団の中でした。
不覚で、深く反省なのでした。

[ 2008/04/30 01:27 ] 「吉っ読」例会報告 | TB(0) | CM(0)

TV OR NOT TV

ルーエ花本です。


テレビってのはおもしろい。
テレビはまことエンターテイメントです。
爆風スランプと香取慎吾が「ランナー」を熱唱して、
当時80年代末の世相を示す映像が流れ、
カール・ルイスやベン・ジョンソン、ジョイナーの走る姿が重なる。
ビストロスマップには、ソフィア・ローレンが登場する。
テレビすげーっとおもうわけです。
それを大多数の人間が同時間に観て共有している。
たしかにそれはすごい。
だが!
読書はもっとすごい!
なんせ体験を共有しづらい。
あまりにも個人的で受け手の数だけ解釈があり、
作品数×受け手の数だけの膨大な物語がある。
だもんだから自分が授かった(読んだ)物語を共有しようと
他人にその本を読ませんがためにプレゼンに努める。
そこにエンターテイメントがある!
自分が感動した本をあの人ならどう読むか、
そんなことを考えたりする悦楽。
ふとおもったんだが、サン・ジョルディの日が
いまひとつ盛り上がらないのは、
その直接的な悦楽の刺激があまりも強すぎて、
想い人に対して本を贈るという行為がエロすぎて、
敬遠されているのではないだろうか。
とまあ以上が前置きなのですが、
敬愛する先輩、ときわ書房の宇田川さんにすすめられてこれを買いました。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032045131&Action_id=121&Sza_id=B0
リチャード・プライス「聖者は口を閉ざす」文藝春秋
けっこう値の張る本なのですが、給料出たのでホクホクしました。
名作の予感がプンプンする本です。

会田誠特集の「美術手帖」を買いました。
付録の「偽善かな?」ってかいてあるエコバッグが素敵です。

横尾忠則がリリースラッシュできてますね、今。
その中からこれを購入

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032055541&Action_id=121&Sza_id=A0
「人工庭園」文藝春秋

集英社新書ビジュアル版のクオリティはちょっとヤバイとおもいます。
またマスターピースが発売、即購入。

http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032049042&Action_id=121&Sza_id=A0
辻惟雄「奇想の江戸挿絵」
表紙のインパクトが最狂です。
当然こちらが併売ですよね。
辻惟雄「岩佐又兵衛 浮世絵をつくった男の謎 」文春新書
辻惟雄「奇想の系譜」ちくま学芸文庫

話は変わりますが、集英社文庫から
広瀬正の一連の作品が復刊されるそうです。
けっこう待ってた人がいるのではないでしょうか、この企画。
ぼくも学生の頃、図書館で読んでおもしろさに虚を突かれました。
小松左京がマイブームだったころで、小松作品の解説かなんかで
広瀬正の存在を知って読んだような気がします。
和田誠の装丁ままで出すのが心憎い。

どうでもいいですけど、
イスラム教シーア派の指導者サドル師
ってなんか自転車乗ってそう。

[ 2008/04/21 23:58 ] 西荻の風(花本) | TB(0) | CM(0)

三冠王枡野さん、毎日新聞に登場です!

空犬です。4/6付毎日新聞に、我らが三冠王、枡野浩一さんが取り上げられていましたね。こちらです。「若者にひそかなブーム 枡野浩一さん青春小説「ショートソング」火付け」


ショートソング

Web版にはありませんが、本紙の記事は写真入り、井の頭公園とおぼしき場所のベンチで、文庫を手にする枡野さんの写真に、「短歌の人気を支える枡野浩一さん」のキャプションが添えられています。


[ 2008/04/15 00:31 ] 三冠王 | TB(0) | CM(3)

ぶんぶん文筆業

ルーエ花本です。


いま書店に並んでるはずの
河出書房の文芸誌。
「文藝 夏号」はかなりお得。
表紙はヒトトヨウ。
特集の作家ファイルは実用性が高い。
で、必読必笑一撃必殺なのが
川上未映子と中原昌也の対談。
川上氏が懸命に文学を語らおうとするのに
中原氏はまるでやる気なしで、
話はぐらかすわ、うわのそらで空転した言葉ばかり。
そもそもこの企画、中原氏が川上氏に
インタビューするって体裁だったらしい。
途中で「対談にしちゃいましょうよ」ってぐだぐだの展開になる。
なのに中原氏はなんと川上作品を読んでなかったらしい。
ブチ切れる川上未映子。
「せめて読んでこいよ!」
さらに脈絡なく無責任な中原発言がとびだす。
「川上さん、自作の朗読とかしたらいんじゃないの。薄着で」
これほど軽薄な言葉も珍しい。なんだよ「薄着で」って(笑)
川上氏の返しもおもしろい。
最初、朗読への見解みたいなものを述べてから、
「えっ薄着?」ってちょっとノリ突っ込みみたいなのだ。
で中原氏「そう、わきからブラがちょっと見えてたりして」
爆笑してしまいました。
中原氏その後も、小説書くのが本当にいやでいやで仕方ない
とミもフタもない話をする。
川上氏は気合入れて文学やります!って感じで
激しく好対照な二人の対談だったのでした。
[ 2008/04/14 20:05 ] 西荻の風(花本) | TB(0) | CM(0)

セレブリティ

ルーエ花本です。


ジュンク堂新宿店さんで
辛酸なめ子さんの公開授業を受けてきました。
教材は「女子の国はいつも内戦」河出書房です。
男子が女子の内戦に介入せざるをえない場合は、
おじいちゃんになって癒しキャラでいくしかない。
ということを学びました。
とつとつとした語り口で油断してると
すごく変なことを真顔で言ってる瞬間があって
そこがたまらなくおもしろかった。
本人に笑わせようって気があんまりないようで、
うそつくくらいなら、トークショーでも沈黙するっていうスタンスが
潔くてかっこいい。
ホスト役の河出書房の方も
実に役者な方でいい授業になってました。
本に不可思議なイラストを描いてもらって大満足の夜。
そして5月6日は当店ブックス・ルーエでのサイン会です。
詳細はこちら。

http://www.books-ruhe.co.jp/recommends/2008/03/joshinokuniha.htm

そうそう、会場で偶然POP王に遭遇しました。
深い縁を感じます。
相変わらず話は
「今何読んでます?」
からはじまるのでした。

[ 2008/04/05 00:31 ] 西荻の風(花本) | TB(0) | CM(0)

ゴールデンスランバー

ルーエ花本です。


伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
評判通りの大傑作エンターテイメントでした。
ひさしぶりに読書で徹夜をしてしまったほどです。
とにかく構成の巧さは、若い作家の中で群を抜いてる。
首相暗殺の濡れ衣で、国家規模の組織に命を狙われる男、
青柳の逃走劇がメインなのですが、
一級の青春小説としても大いに読ませます。
青柳の逃走をサポートするキャラが随所で、
登場するのですが、そいつらが皆一癖あるメンツ。
その中でも大学時代のサークル仲間3人が重要な役割を果たします。
当時の彼女も含まれています。
その時代のエピソードがほとんど全て伏線になってるうえに、
青春小説としても存分に楽しめるのです。
タイトルの「ゴールデンスランバー」は、
ビートルズ最後のアルバム「アビーロード」の楽曲です。
険悪になっているメンバー4人の心をつなぎとめようと、
アルバム後半をメドレーにして奮起するポール・マッカートニー。
それが疎遠になっていた4人が事件をきっかけに結びつく様と
重なるあたり心憎すぎる演出。
パキーン!とくるラストは、ちょっと泣くとおもいますよ。
そして読了したあと最初の3章を読みなおさずにはいられない。
ぼくはとりあえず「アビーロード」を聴いて、
朝になってしまっていたので出勤の準備でしたが、、。


8年ぶりに電気グルーヴがアルバム出した。
タイトル「J-POP」であのジャケ!
タワレコに駆け込んじゃいました。
[ 2008/04/02 23:35 ] 西荻の風(花本) | TB(0) | CM(0)