弘栄堂の荘司です。
毎年、クリスマスの時期というのはお子様に絵本など贈られる方などいらしゃって
結構混雑します。
更にこの時期、弘栄堂はロンロンのポイントが5倍つくので混雑度も増します。
特に、先週の土曜日は、レジに並んでいるお客さんが途切れることが
無かったといっても過言ではないくらい忙しかったです。
それだけ本を求めるお客さんがたくさんいるというのは嬉しいことですよね。
さて話は変わりまして先日、阿佐ヶ谷のロフトプラスワンという場所で開かれた
枡野浩一さんのトークイベントに参加してきました。
個人的に枡野さんのファンだからというのもあるのですが、
三冠王の記念冊子を配っていただけるとのことだったので
お言葉に甘え、吉っ読要員として行ってきたわけです。
ここにはかけないような枡野さんのプライベートに関するお話や
河井克夫さんとの掛け合い、スペシャルゲストの笹公人さんとの
有名歌人ゆえの悩みなど、どれも非常に興味深く拝聴しました。
更に、後半では、先日枡野さんに三冠王の授賞式で贈呈した
三冠王ベルトを巻いてトークをしていただく一面もあり
気に入ってもらえて嬉しかったです!
ここからは吉っ読に関する近況報告です。
12月は事務局の空犬さんが書かれていましたが、2つのフェアーを
行っています。
1つはナツヨミ文庫フェアーで三冠王を受賞した『ショートソング』のフェアー。
もう1つが『恋人がサンタクロースとマンガ』というコミックフェアー。
どちらもなかなか好調に動いています!!
特にコミックフェアーは、普段コミックというとシュリンクがかけられて
中が読めなくなっていますが、このフェアーでは1冊だけ見本用として
中がご覧いただけるようになっています。
そして、どれも吉っ読会員による一押しのコミックなので
「中も読めるし会員一押し」という二重の安心をもって
お買い求めいただけます!
12月でフェアーも終わりなのでまだご覧になったことが無い方は
是非足を運んでみてください!
お待ちしております。
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ルーエ花本です。
吉っ読、3店で絶賛大展開中の「ショート・ソング」。
集英社文庫で去年に出た歌人の枡野浩一さんの初長編小説です。
吉祥寺生活者であれば誰しもリアルに情景を思い浮かべることができる
ご当地青春小説です。
そしてカフェ巡りなんかを趣味としている方にも強くお奨めしたい。
お店の固有名詞がそのまま登場してなんとなく雰囲気も伝わるので
カフェの街、吉祥寺の格好の案内書としても機能しております。
とは言え、吉祥寺に縁もゆかりのない人でも充分に楽しめます。
読んで興味がわいたら日曜日にフラリとやって来て、
文庫本なぞ購入していただき、井の頭公園のベンチで、
水辺に反射する光をもとに読書するなんて贅沢はいかがでしょう。
そんなこんなで思い入れの深い「ショート・ソング」。
吉っ読でこの夏に文庫フェアを催した際、
当然のごとくラインナップに加えました。
粒揃いの20冊の中で最も売り上がった品は、
なんとルーエ、弘栄堂、リブロ共に同じでした。
それが「ショート・ソング」です。
この偉大な記録を打ち立てた著者の枡野浩一さんに、
吉っ読としては、是非「三冠王」の称号を与えたい。
おこがましくも授賞式を催したいと打診してみたところ、
快く引き受けてくださいました。
そんなわけで過日11月30日、
吉祥寺某居酒屋に枡野さんと編集を担当された
集英社の伊藤さんをお招きして会を開きました。
ささやかなケーキを用意し、乾杯!
そしてそして弘栄堂制作班が腕によりをかけて制作した
チャンピョンベルトが枡野さんの腰にまかれました。
枡野さんとしては、表彰状でももらえるのかな~
と漠然と考えていたそうです。
そこにベルトが出てきたんでかすかに面喰らっているご様子でした。
しかし、お店を変えてからも腰にまきっぱなし(移動中も!)
でこちらとしても逆に面喰らってしまいました。
吉っ読メンバーで枡野さんとの面識がある者は少なかったので、
最初ぎこちなかったのですが、
それはそれお酒が万事解決です。
なぜか枡野さんは、こわい人なのではないかと誤解されがちですが、
さにあらず、なんというかお茶目な方なのですぐに打ち解けました。
お店を出てなぜかみんなで集合写真を撮りました。
ある冬の思い出として長らく記憶に残りそうです。


来年2月刊行予定の
集英社新書「イカの哲学」中沢新一・波多野一郎著
の内容見本(一部抜粋)が届きまして、
目を通してみました。
非常に興味深い本です。
波多野一郎という人はグンゼの創業者の孫で、
学生時代に軍に招聘され、航空隊を志願します。
いわゆる神風特攻隊としての出陣を余儀なくされます。
最も死に近い航空隊を選んだ理由が実に、イイんです。
まず武士道精神にもとづき、むしろ危険な航空隊こそ
もっとも安全と考えます。
そして死の直前に当時の日本の最新鋭のマシンを
操縦できれば本望であると。
さらに大学時代の夢、山岳部としてヒマラヤ遠征を果たす、
これを上空から見下ろすという形で完遂することを望みます。
なんともカラッとした思考法です。
結局ギリギリのタイミングで出陣前に終戦をむかえ、
今度はソ連での過酷な強制労働をしいられます。
共産主義教育をはねのけ、アメリカへの留学を夢見ることになります。
プラグマティズム哲学の研究が目的です。
なんとか生き残り、帰国を果たした彼は、
グンゼの事業を引き継ぐことを期待されますが、
心はすでにアメリカ留学にありました。
特攻隊であった彼の入国はかなり困難だったようですが、
粘り強い交渉で扉をこじあけます。
アメリカはヒューマニズムの国でした。
そこに大きな疑問を感じます。
アルバイトでイカの水揚げをしていた折に、
思想の閃きがズバッときて
それを基に書き上げたごく短い思想的遺書が
「イカの哲学」です。
この本はそれを中沢新一が読み解くという体裁になってます。
非常に読みやすくヒューマニズムを超えた平和への指針が
示されていて、若人に広く読まれるべきテキストかもしれません。
岩波のブックレットとかだったら埋もれてしまいそうなネタを
新書として読ませることが肝なのでしょう。
「吉っ読」のホームページ(http://kichi-yom.com/)に関するお知らせです。ちょうど年末で年が切り替わることもありますので、来年に向けてサイトをリニューアルすべく、「吉っ読」のホームページ(http://kichi-yom.com/)は、いったん、閉じさせていただくことになりました。12/21(金)を予定しています。
このブログは、ホームページ閉鎖後も続けます。フェアや三冠王関係など、ホームページのコンテンツは、このブログで読めるようにします。
「吉っ読」(http://kichi-yom.com/)をブックマークしていただいているみなさんにはご不便をおかけしますが、いつか同じURLで再開したいと思っています。再開の準備が整いましたら、またこのブログでご報告しますので、しばらくお待ちください。
空犬
お待たせしました。「吉っ読」としては2回目となるフェアが始まりました。今回はコミックです。名付けて、「恋人がサンタクロースとマンガ Winter 2007」。……いや、こんな名前ですけど、マジメなフェアなんですよっ! フェアのコピーは、《冬と言えばこたつとマンガ/そんなあなたに送りたい、吉祥寺、冬の12点45冊》。

↑これがフェア冊子です。3店の店頭で無料配布しています。表紙はぶっくん@こたつ読書です。
弘栄堂書店では、コミックコーナーの平台を使ってディスプレイ。三冠王も隣に見えますね。写真にはまだ写っていませんが、ポップやパネルなども用意しています。フェアコーナーをさらに目立たせるよう、これから工夫するとのことです。

↑弘栄堂のフェア台(撮影は弘栄堂・新垣さん)。
ブックスルーエでもほぼ同時に、リブロ吉祥寺店では少し遅れて、同フェアが開始されます。今回は、フェアの書名リストは、ぜひ店頭でたしかめていただきたいということで、Webでは発表しません。また、今回のフェアでは基本リストのほかに、各店枠をもうけ、基本書目以外に各店で選んだ本も並べます。こうしてフェアの紹介をしているわたくし空犬も、基本リスト以外に各店にどんな本が並ぶのかまだ知りません。どんな本がどんなふうに並んでいるのか、3店を回ってみるのが楽しみです。
というわけで、「恋人がサンタクロースとマンガ」な人もそうでない人も、とにかく、ブックスルーエ、弘栄堂書店、リブロ吉祥寺店の3店にかけつけて、どんなフェアになっているか、のぞいてみてください。店内での目印は、ぶっくん@こたつです。
みなさんのご来店を、「吉っ読」一同、心からお待ち申し上げております!

↑この方が目印です。
先日11/30(金)、枡野浩一さんの『ショートソング』が、吉っ読の初代三冠王に認定されたことをお祝いする会が吉祥寺で開かれました。枡野さんご本人と、同書の編集を担当された集英社の伊藤さんに参加いただきました。当日の様子は、後日あらためて、写真入りでくわしくレポートします。
さて、その三冠王本、各店でそれぞれ展開が始まっていますが、今日はリブロ吉祥寺店の様子を紹介します。

↑こちらが、リブロの三冠王コーナー(撮影はリブロ・筒井さん)。
場所は、エスカレーターを降りて正面、よくフェアが行われている一角です。写真ではまだ帯がかかっていませんが、まもなく「吉っ読」共通の帯がかけられる予定です。
各店では併売の書籍のセレクトや、ポップやパネルの有無など、いろいろ工夫をこらしているようですので、同書をお持ちでないみなさんはもちろん、すでにお持ちの方も、ぜひリブロ吉祥寺店、そしてブックスルーエ、弘栄堂書店各店の店頭をのぞいてみてください。